格物窮理
読み方
かくぶつ きゅうり意味
物事に直接向き合い、その性質・本質・法則を深く調べて、道理や真理をきわめようとすること。学問や研究において、先入観に頼らず事物を観察・考察し、根本原理まで追究する態度をいう。由来
中国の儒教経典『大学』(成立時期は諸説あり、戦国末〜漢代頃とされる)の「格物致知」と、『易経』説卦伝の「窮理尽性」に関わる語。宋代(12世紀)の朱熹が朱子学で、事物に即して理を究める学問方法として重視した。日本では江戸時代の儒学や蘭学でも用いられた。備考
硬い学術的表現。朱子学・儒学の文脈で使われることが多く、日常会話では「物事を深く探究する」と言い換えるのが自然。例文
- 彼は格物窮理の精神で、身近な植物の成長を十年以上観察し続けた。
- 格物窮理を重んじる研究者にとって、都合のよい結論だけを選ぶ態度は許されない。
- 江戸の学者たちは、儒学の格物窮理と西洋科学の実証精神を結びつけて考えた。
- この学校では、暗記だけでなく格物窮理の姿勢を育てる理科教育を目指している。
- 一見単純な現象でも、格物窮理の目で見れば多くの法則が隠れていることに気づく。
類義語
- 格物致知
- 窮理尽性
- 実事求是
- 真理探究
- 探究究理
対義語
- 不学無術
- 無知蒙昧
- 盲信盲従
- 浅学非才