格物致知
読み方:かくぶつ ちち
意味
物事を一つ一つ深く究め、その道理・原理を明らかにすることで、確かな知識や知恵に到達すること。儒教、特に朱子学で重視される学問・修養の方法をいう。
由来
中国の儒教経典「大学」にある「致知在格物(知を致すは物に格るに在り)」および「物格而後知至(物格りて後に知至る)」に基づく語である。「大学」は前漢以前に成立したとされ、「礼記」に収められた。南宋時代(12世紀)の朱熹が、事物の理を究めて知識を完成させるという修養論として重視・体系化した。
備考
主に儒学・朱子学の文脈で用いられる硬い語。現代では、事実をよく調べて知識を得る学問的態度を表す場合にも使う。「格物」は単なる物の分類や格付けを意味しない。
補足
- 「格物致智」は誤り(正しくは「格物致知」)。
- 「格物」を「物を格付けすること」の意味に解するのは不適切で、事物の道理を究める意である。
例文
- 研究者には、資料を丹念に検討して真理に近づく格物致知の姿勢が求められる。
- 彼は古典を読むだけでなく実地調査も行い、格物致知を実践している。
- この授業では、身近な現象を観察する格物致知の学びを大切にする。
分類
類義語
対義語
- 無知蒙昧
- 不学無識