無知蒙昧
読み方:むち もうまい
意味
知識や教養がなく、物事の道理・善悪・社会の仕組みなどをよく理解していないこと。また、そのような状態や人をいう。「無知」は知識がないこと、「蒙昧」は道理に暗く、よく分からないことを表す。
由来
「無知」と「蒙昧」という、ともに知識や道理に暗いことを表す漢語を重ねた語である。「蒙昧」には中国古典由来の語義があるが、「無知蒙昧」という四字のまとまった形について、特定の一つの古典を典拠とすることは確認しにくい。日本では近世末から明治期以降、啓蒙・教育に関する文脈などで用いられて広まったとされる。
備考
人を直接「無知蒙昧」と評するのは、強い非難や侮蔑の響きを伴うため注意が必要である。現代では「知識が十分でない」「理解が不足している」などと言い換えるほうが穏当な場合が多い。
補足
- 「無知妄昧」と書くのは誤りで、正しくは「無知蒙昧」。
- 「蒙昧」を単に「目が見えない」という意味と解するのは不正確で、主に道理や知識に暗いことをいう。
例文
- 教育の機会を奪われた人々を、無知蒙昧だと決めつけてはいけない。
- 彼は無知蒙昧だった過去を反省し、歴史や社会制度を学び直した。
- 偏見は、事実を知らない無知蒙昧な状態から生まれることがある。