鶏黍之交
読み方
けいしょ の まじわり
意味
固い信頼と信義で結ばれた友情、または、遠く離れていても約束を違えない真心のこもった交際をいう。友人との約束を必ず守る、誠実で深い友愛をたとえる故事成語。
由来
中国の歴史書『後漢書』「独行伝」に見える故事に基づく。後漢時代(1~2世紀ごろ)の范式(はんしき/字は巨卿)と張劭(ちょうしょう/字は元伯)は、再会の日を二年後と約束した。張劭はその日に鶏肉と黍(きび)を用意して范式を待ち、范式は遠方から約束どおり訪れたという。「鶏黍」はそのもてなしを指し、確かな友情・信義の象徴となった。『後漢書』自体の成立は5世紀。
備考
「けいしょのまじわり」と読む。日本語では「鶏黍の交わり」と仮名交じりで表記することも多い。日常会話ではまれで、文章語・故事成語として用いられる。
例文
- 二人は卒業後も約束を違えず助け合っており、まさに鶏黍之交といえる。
- 遠方に住む友人が、約束どおり父の葬儀に駆けつけてくれた。私はその友情を鶏黍之交だと感じた。
- 利害ではなく信義を重んじる彼らの関係は、鶏黍之交の故事を思わせる。
類義語
対義語
- 反目成仇
- 背信棄義
- 絶交