鴉巣生鳳
読み方:あそう せいほう
意味
平凡な親や家柄・環境から、非常に優れた才能をもつ子どもや人物が現れることのたとえ。鴉の巣から、めでたく高貴な鳥とされる鳳凰が生まれる、という意からいう。
由来
中国の正史『北斉書』の「文苑伝」に見える表現に基づく故事成語である。北斉時代(6世紀)の人物に関する記述を収め、書物自体は唐代の636年ごろに編纂された。鴉の巣と鳳凰を対比させ、平凡な家から傑出した人物が生まれることを表した。
備考
子の非凡さをほめる語だが、親や家庭を「平凡・低い」とみなす含みがある。現代では相手の親を軽んじる表現になり得るため、対人場面での使用には注意する。
例文
- 農家に生まれた娘が世界的な研究者となったのは、まさに鴉巣生鳳といえる。
- 父母は学問とは縁遠かったが、息子は若くして優れた作家になり、周囲から鴉巣生鳳だと称賛された。
- 彼女の成功を鴉巣生鳳と評することは、親を低く見る響きもあるため、使う場面には配慮が必要だ。
分類
類義語
対義語
- 蛙の子は蛙
- この親にしてこの子あり
- 虎父無犬子