鳩占鵲巣
読み方:きゅう せん じゃくそう
意味
鳩がカササギ(鵲)の巧みに作った巣を占めること。そこから、本来その地位や成果にふさわしい有能な人を退け、能力の劣る者や関係のない者が、その地位・財産・成果などを横取りするたとえ。多くは人事や権力争いを非難していう。
由来
中国最古の詩歌集『詩経』の「召南・鵲巣」にある「維鵲有巣、維鳩居之(カササギには巣があり、鳩がそこに住む)」に基づく。『詩経』の詩篇は西周から春秋時代、前11世紀~前6世紀ごろに成立したとされる。この句を踏まえ、鳩が鵲の巣を占める意を「鳩占鵲巣」と表し、他人の地位や成果を不当に奪うたとえとなった。
備考
「鵲」はカササギを指す。実際の鳥の習性を説明する語ではなく、他人の築いたものや本来他者が占めるべき地位を奪うことへの批判として用いる。
補足
- 「鳩占雀巣」と書くのは誤り。「雀」ではなく、カササギを表す「鵲」を用いる。
- カッコウの托卵を指す語ではない。鳩が鵲の巣を占めるという比喩である。
例文
- 前任者が育てた事業を、十分な実績のない人物が引き継いだため、社内では鳩占鵲巣だという声が上がった。
- 有能な担当者を外し、縁故だけの候補を役職に就ける人事は、鳩占鵲巣と批判された。
- 他人の研究成果を横取りして名声と地位を得る行為は、まさに鳩占鵲巣である。
分類
類義語
- 鳩居鵲巣
- 鵲巣鳩居
対義語
この四字熟語に使われている漢字
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