鬼蜮伎倆
読み方:きいき ぎりょう
意味
人を陥れたり害したりするために、ひそかに用いる陰険で卑劣な策略・たくらみ。また、そのような策略を巡らすこと。「鬼蜮」は人知れず人を害するとされた怪物をいい、「伎倆」は手だて・たくらみをいう。
由来
「鬼蜮」の語は、正体を現さず人を害する怪物として中国最古の詩集『詩経』に見える。四字熟語としての「鬼蜮伎倆」は、清末の李伯元(李宝嘉)による風刺小説『官場現形記』(1903年ごろから刊行)に見られ、陰険な策略を指す語として定着した。
備考
文章語であり、日常会話では硬い表現。相手の策略を強く非難する響きがあるため、人物や組織に用いる際は根拠の確認が望ましい。「蜮」は難字である。
別表記
- 鬼蜮技倆
補足
- 「鬼域伎倆」は誤りで、「域」ではなく、虫偏の「蜮」を用いる。
- 「鬼蜮技量」は誤り。「技量」は能力・腕前を表す別語であり、「伎倆(技倆)」とは区別する。
例文
- 政敵を匿名で中傷するとは、まさに鬼蜮伎倆というほかない。
- 調査の結果、その情報漏洩は競合会社の鬼蜮伎倆ではなく、社内の管理ミスだと判明した。
- 意見が異なる相手にも正面から論じるべきで、鬼蜮伎倆で失脚させようとしてはならない。
分類
類義語
- 陰謀詭計
- 陰険狡猾
- 奸計百出