鬱肉漏脯
読み方:うつにく ろうほ
意味
腐って悪臭を放つ肉。転じて、先々の危険や不利益を顧みず、その場しのぎをすることのたとえ。
由来
中国の古典『晏子春秋』に見える語とされる。「鬱」は盛んに積み重なること、「脯」は干し肉をいい、肉が山のように積まれ、干し肉が多く掛けられているほどの豊かな食事を表した。『晏子春秋』は、春秋時代(紀元前6世紀ごろ)の斉の宰相・晏嬰の言行を伝える書で、現行本は戦国時代から前漢期にかけて整えられたと考えられている。
備考
日常会話ではほとんど使われない、文章語・故事成語である。単に「料理が多い」という褒め言葉よりも、豪奢さや奢侈を批判的に表す文脈にも用いられる。
補足
- 「脯」を「ふ」と読んで「うつにくろうふ」とするのは誤り。標準的な読みは「うつにくろうほ」。
- 「脯」を「浦」や「補」などと書き誤らないよう注意する。「脯」は干し肉の意。
例文
- 王の即位を祝う宴では、鬱肉漏脯の料理が大広間の卓を埋め尽くした。
- 飢饉に苦しむ民がいる一方で、豪族たちは鬱肉漏脯の宴を続けていた。
- この小説は、鬱肉漏脯な宮廷生活を描くことで、支配者の奢侈を風刺している。
分類
対義語
- 粗食淡飯
- 弊衣蔬食
この四字熟語に使われている漢字
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