高掌遠蹠
読み方:こうしょう えんせき
意味
手を高く伸ばし、足を遠くへ踏み出すという字義から、従来にない分野や事業へ大胆に進み出て、新しい道を切り開くことをいう。開拓・創始に向けた進取の気概を表す、きわめてまれな四字熟語である。
由来
中国・後漢の張衡が著した「西京賦」に見える「高掌遠蹠、以流河曲」の句に基づく。巨霊神が巨大な掌と足を用いて山を開き、黄河の流路を通したという描写から、従来の障害を大胆に切り開いて新しい事業や領域を開拓することのたとえとなった。「西京賦」は『文選』にも収められている。
備考
現代の日常会話ではほとんど用いない非常にまれな語である。文章では「新規開拓」「前人未到の分野に挑む」などと言い換えるほうが通じやすい。「蹠」は「跖」とも書く。
別表記
- 高掌遠跖
誤用・混同注意
- 「高尚遠蹠」と書くのは誤りで、「高掌遠蹠」が正しい。
- 単に距離が遠いことを表す語ではなく、新しい分野を開拓・創始する意である。
- 「高掌遠跖」は誤字ではなく、「蹠」の辞書で認められる異表記である。
例文
- 同社は高掌遠蹠の精神で、これまで市場のなかった地域での事業化に挑んだ。
- 研究チームには、前例にとらわれず高掌遠蹠を志す姿勢が求められる。
- 創業者の高掌遠蹠の決断が、新しい産業の基盤を築いた。