飲水曲肱
読み方
いんすい きょくこう
意味
粗末な食事をとり、水を飲み、曲げた腕を枕にして寝るような貧しい生活でも、自分の信じる道を楽しみ、満ち足りて暮らすこと。不正に富や地位を得るよりも、清貧を守る生き方を尊ぶ意味で用いる。
由来
中国の古典『論語』の「述而」篇にある孔子の言葉「飯疏食飲水、曲肱而枕之、楽亦在其中矣(粗末な食事と水でも、腕を曲げて枕にしても、その中に楽しみがある)」に由来する。孔子は紀元前551~479年の人物であり、『論語』はその言行を弟子たちが紀元前5~3世紀頃にまとめたものとされる。
備考
日常会話ではあまり使われず、漢文・思想・人生訓に関する文章で用いられることが多い語。単なる貧困ではなく、道義を守りながら質素な生活に満足する態度を表す。
例文
- 彼は高収入の仕事を辞め、飲水曲肱の精神で研究と地域活動に打ち込んでいる。
- 狭い部屋と質素な食事でも、家族と過ごす時間があれば飲水曲肱だと祖父は笑った。
- 不正な利益を求めず飲水曲肱を選ぶ姿勢に、彼女の確かな信念が表れている。
類義語
対義語
- 栄耀栄華
- 豪奢放逸
- 贅沢三昧