風雨晦冥
読み方:ふうう かいめい
意味
風や雨が激しく、空が暗くて周囲が見えないほどの状態をいう。転じて、社会情勢や世の中が混乱し、先行きが見通せない暗い状況のたとえとしても用いる。「晦冥」は、暗くて物が見えないこと。
由来
中国最古の詩歌集である『詩経』の「鄭風・風雨」にある「風雨如晦、鶏鳴不已(風雨晦きが如く、鶏鳴いてやまず)」に基づく。『詩経』の詩は主に紀元前11世紀から紀元前6世紀ごろの民謡・詩を集め、紀元前5世紀ごろまでに編纂されたとされる。激しい風雨で暗い情景を表す語として成立し、のちに乱れた世相の比喩にもなった。
備考
主に文章語・漢文調の硬い表現で、日常会話ではあまり用いない。実際の荒天だけでなく、政治・社会・組織などの混乱した暗い状況にも使える。
補足
- 「晦冥」を「晦明」と書くのは誤り。正しくは「風雨晦冥」。
- 「冥」を「瞑」と書くのは誤り。正しくは「晦冥」。
- 「風雨如晦」は出典に見られる関連表現であり、「風雨晦冥」の単なる表記替えではない。
例文
- 台風が接近した海岸は風雨晦冥となり、住民には早めの避難が呼びかけられた。
- 戦乱の続く国はまさに風雨晦冥の時代にあり、人々は平穏な暮らしを求めていた。
- 市場の急変で先行きは風雨晦冥だが、冷静に情報を集めて判断すべきだ。
分類
類義語
対義語
この四字熟語に使われている漢字
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