音信杳然
読み方:おんしん ようぜん
意味
手紙・電話などの便りがまったくなく、その人の消息や所在が全然わからないこと。「杳然」は、暗く遠くてはっきりしないさまを表す。単に返事が遅いというより、長く連絡が途絶えている状態についていう。
由来
「音信」は便り・消息、「杳然」は暗く遠くてはっきりしないさまを意味する語である。これらを結び付け、便りがなく消息がまったく分からない意を表す漢文調の表現として定着した。特定の中国古典の故事に基づく語ではなく、成立した正確な時期・典拠は不明である。
備考
やや硬く文語的な表現で、文章語や改まった場面で用いられる。「音信杳然となる」「音信杳然である」の形が多い。単に連絡が少ないことではなく、消息が全く分からないことを強調する。
補足
- 「杳然」は「ちょうぜん」ではなく、「ようぜん」と読む。
- 単に返信が遅い意味ではなく、長く便りがなく消息が分からない状態をいう。
例文
- 海外へ渡った友人とは、卒業後十年以上にわたって音信杳然だ。
- 災害直後は現地にいる親族と音信杳然となり、家族は安否を案じた。
- 彼は退職後に住所も変えたらしく、かつての同僚たちにとっては音信杳然の存在になっている。
分類
類義語
- 音信不通
- 消息不明
- 杳無音信
- 消息杳然