轗軻数奇
読み方:かんか すうき
意味
運命に恵まれず、不幸や障害に何度も遭い、思うように物事が進まないこと。才能がありながら時代や境遇に恵まれないなど、苦難の多い人生・境遇をいう。
由来
前漢の司馬遷が紀元前1世紀ごろに編んだ『史記』の「李将軍列伝」に、名将・李広が功績に比して報われなかった不遇を「数奇」とする趣旨が見られることに由来する。「轗軻」は、本来は車が険しくでこぼこした道を進みにくいさまをいい、転じて人生の行き詰まりや不遇を表す。この二語を重ねて、運命に恵まれないことを表すようになった。
備考
主に人生・運命・境遇について用いる硬い文語的な表現。単に苦労が多いというだけでなく、運に見放されたような長期的な不遇を含意する。
別表記
- 坎坷数奇
補足
- 「数奇」を「すき」と読まない。標準的な読みは「すうき」。
- 「数奇」の「数」を単なる数量の意味と解さない。ここでは不運な巡り合わせが多いことをいう。
例文
- 幼くして両親を失い、病にも苦しんだ彼の生涯は、まさに轗軻数奇だった。
- 優れた才能を持ちながら時代に恵まれなかったその画家は、轗軻数奇の人生を送った。
- 自伝には、幾度もの挫折を乗り越えた轗軻数奇の半生がつづられている。
分類
類義語
- 轗軻不遇
- 命途多舛
- 薄命
- 不遇