転轆轆地
読み方:てん ろくろくじ
意味
車輪が滑らかに回るように、物事が滞りなく進み、自在に働くさま。特に禅宗では、悟りを得た人が、どのような状況にも執着せず自由自在に働くことをいう。
由来
中国禅で用いられた禅語である。「轆轆」は車輪が滑らかに回るさま、「地」は中国語で状態を示す助字、「転」は回転・転動を表す。車輪が滞りなく回る比喩から、悟者の自在な働きを表すようになった。唐〜宋代(7〜13世紀)ごろの禅籍に見られるが、四字熟語としての単一の初出文献・成立年は特定されていない。
備考
日常会話や一般的なビジネス文書ではほとんど用いない禅語・難語である。単に慌ただしく動く意味ではなく、滞りなく自在に働くという肯定的な語感を持つ。
別表記
- 轉轆轆地
補足
- 「転碌碌地」と書くのは誤り。「轆轆」は車輪が回るさまであり、「碌碌」とは別の語である。
例文
- 禅では、悟りを得た人が転轆轆地に働くことを、執着のない自由な働きとして尊ぶ。
- 師は弟子からの問いに転轆轆地に応じ、少しも滞ることなく要点を示した。
- 彼女は変化する状況に転轆轆地に対応し、会議を円滑にまとめた。
分類
類義語
対義語
- 停滞不前
- 進退両難