言必有中
読み方:げん ひつ ゆうちゅう
意味
発する言葉が必ず物事の要点を的確に突いていること。また、ふだんはむやみに発言しない人が、ひとたび発言すれば必ず核心を捉えたことを言う、という意味。
由来
中国の古典『論語』「先進」に見える。魯の人々が長府を改築しようとした際、孔子の弟子である閔子騫が「昔のままでよいのではないか。どうして必ず改築する必要があろうか」と述べた。これを聞いた孔子が、閔子騫は普段あまり話さないが、話せば必ず道理にかなっていると評した「夫人不言、言必有中」に由来する。
備考
人の発言や助言をほめる語。単に「よく当たる」というより、要点・核心を正確に捉えた発言であることをいう。日常会話ではやや硬い表現。
誤用・混同注意
- 「言必有終」と書くのは誤り(正しくは「言必有中」)。
- 「中」を「なか」と読まず、「ちゅう」と読む。
例文
- 会議では寡黙な部長だが、発言すれば言必有中で、議論の方向が定まる。
- 彼女の助言は言必有中で、企画書の問題点を一言で明らかにした。
- 批評家には、単に厳しいだけでなく、言必有中の指摘をすることが求められる。
分類
類義語
- 一語破的
- 要言不煩
- 言簡意賅
対義語
- 言不及義
- 無的放矢
- 支離滅裂