衣繍夜行
読み方:いしゅう やこう
意味
刺繍を施した立派な衣服を着て夜道を歩く意から、せっかく立身出世したり優れた功績を得たりしても、それが世間や故郷の人々に知られず、名誉や価値が十分に認められないことのたとえ。
由来
前漢の司馬遷が紀元前1世紀末ごろ(およそ前91年ごろ)に編んだ「史記」の「項羽本紀」に由来する。秦を滅ぼした項羽が、富貴になっても故郷へ帰らなければ「刺繍の衣を着て夜道を行くようなもので、誰がそれを知ろうか」と述べた「富貴不帰故郷、如衣繍夜行、誰知之者」という言葉から生じた。
備考
文章語的で、やや古典的な表現である。単に派手な服で夜出歩く意味ではなく、功績・才能・成功が知られず評価されないことをいう。「衣錦夜行」とも書く。
補足
- 単に「夜に刺繍の服を着て歩くこと」の意味ではない。成功や名誉が世に知られないことのたとえである。
- 「衣錦夜行」は誤記ではなく、辞書に認められる異表記である。
例文
- 海外で評価される成果を上げても、国内へ発信しなければ衣繍夜行に終わってしまう。
- 受賞の知らせを誰にも伝えずにいるのでは、せっかくの栄誉も衣繍夜行だ。
- 地域に受け継がれてきた優れた技術を広く紹介しなければ、衣繍夜行の感がある。
分類
類義語
対義語
この四字熟語に使われている漢字
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