蝶恋蜂狂
読み方:ちょう れん ほう きょう
意味
蝶が花を恋い慕い、蜂が花の香りや蜜に夢中になるようす。そこから、花が咲き乱れ蝶や蜂が集まる春の景色、または男女が互いに恋い慕って戯れるさまをいう。後者には、やや艶っぽく享楽的なニュアンスを伴うことがある。
由来
中国・明代、16世紀末から17世紀初頭に成立した白話小説『金瓶梅』に見られる表現とされる。蝶が花を恋い、蜂が花に狂うという春の自然描写をもとに、男女が夢中で慕い合い、戯れるさまをたとえる語となった。
備考
日常会話ではほとんど用いない文語的・雅語的な表現。春景色の描写にも、男女の艶やかな恋愛・遊興の描写にも使われるため、場面によっては軽薄・享楽的な含みを持つ。
別表記
- 蝶戀蜂狂
補足
- 「狂蜂浪蝶」と混同しない。「狂蜂浪蝶」は主に浮ついた男女・好色な者を指すのに対し、「蝶恋蜂狂」は春景色や男女が戯れ慕うありさまを表す。
例文
- 花の咲き乱れる庭園は、まさに蝶恋蜂狂の趣を見せていた。
- その小説は、花街で男女が蝶恋蜂狂に興じる夜を艶やかに描いている。
- 作者は二人の関係を蝶恋蜂狂と表し、落ち着いた恋愛ではなく浮き立った戯れとして描写した。
分類
類義語
- 狂蜂浪蝶
- 花前月下
対義語
- 清心寡欲
- 禁欲