蜂目豺声
読み方:ほうもく さいせい
意味
蜂のように細く鋭い目つきと、豺(やまいぬ)のように荒々しい声をもつ意から、残忍で人情に乏しく、凶悪な人物の相貌や性質をいう。人物を非常に厳しく非難する表現。
由来
中国の古典「春秋左氏伝」文公元年に見える故事による。春秋時代の楚(紀元前626年ごろ)、成王が商臣を太子にしようとした際、令尹の子上が商臣について「蜂目而豺声、忍人也、不可立也(蜂のような目と豺のような声をもち、残忍な人なので太子に立ててはならない)」と諫めたことに由来する。
備考
現代会話ではまれな文語的表現。相貌から人格を判断する古い観相思想を含むため、実在の人物に用いると侮辱的・差別的になり得る。
別表記
- 蜂目豺聲
補足
- 「豺」を「才」と書かない。
- 「豺声」を「豺性」や「才声」としない。
例文
- 歴史小説では、冷酷な権力者が蜂目豺声の人物として描かれている。
- その伝記は政敵を蜂目豺声と決めつけ、悪人として印象づけている。
- 外見や声だけで人を蜂目豺声と評することは、偏見につながりかねない。