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虫臂鼠肝

読み方:ちゅうひ そかん

意味

虫のように小さな腕と、ネズミのように小さな肝臓の意から、きわめて小さく取るに足りないものをいう。また、自分の身や存在をへりくだっていう場合にも用いる。万物の変化の中では人間の身も微小なものにすぎない、という荘子の思想を背景にもつ。

由来

中国・戦国時代(紀元前4〜3世紀ごろ)に成立したとされる『荘子』の「大宗師」に由来する。病人に対し、造化(自然の働き)が死後に「鼠の肝臓」や「虫の腕」に変えようとしても、それを受け入れるべきだという趣旨で「鼠肝」「虫臂」が述べられる。日本では語順を整えた「虫臂鼠肝」が四字熟語として定着した。

備考

きわめて文語的・古典的な語で、日常会話ではほとんど用いない。自分の存在の小ささを謙遜して述べる際にも使う。中国古典の原文では「鼠肝虫臂」の順である。

補足

  • 中国古典の原文にある「鼠肝虫臂」を、日本語の四字熟語としてそのまま「虫臂鼠肝」の代わりに用いることがある。日本語では通常「虫臂鼠肝」とする。
  • 「虫」と「鼠」を取り違えて「鼠臂虫肝」としないよう注意する。

例文

  • 天地の大きな変化の前では、私一人の身など虫臂鼠肝にすぎない、と彼は語った。
  • 彼は自らを虫臂鼠肝の身とへりくだり、功績を仲間たちに譲った。
  • 万物の変化をあるがままに受け入れる荘子の思想は、虫臂鼠肝という語にも表れている。

分類

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字