虚懐若谷
読み方:きょかい じゃっこく
意味
先入観や私心を持たず、谷のように広く深い心で、他人の意見や批判を素直に受け入れること。特に、地位や知識があってもおごらず、謙虚に人の話を聞く態度をいう。
由来
中国古典の『老子』第十五章にある「曠兮其若谷(こうけい それ たにのごとし)」、すなわち「広々として谷のようである」という表現に由来するとされる。「虚懐」はわだかまりや先入観のない心、「若谷」は谷のように広く、さまざまなものを受け入れるさまを表す。『老子』は一般に戦国時代(紀元前4~3世紀頃)に成立したと考えられている。
備考
主に人物の人格や、他者の意見を受け入れる態度をほめていう語。「虚懐」は「虚偽の心」という意味ではなく、偏見・こだわりのない心を指す。
例文
- 彼は著名な研究者でありながら虚懐若谷で、若手の斬新な意見にも真剣に耳を傾ける。
- 異なる部署からの批判を虚懐若谷の態度で受け止めたことが、計画の改善につながった。
- 指導者には、自分の考えに固執せず、虚懐若谷に民の声を聞く姿勢が求められる。
分類
類義語
- 虚心坦懐
- 謙虚謙遜
- 虚心平意