落花流水
読み方:らっか りゅうすい
意味
散り落ちる花と流れ去る水のこと。主に、春が過ぎゆく寂しさや、栄えたものが衰え移ろう無常をいう。また、落花が流水に従うイメージから、男女が互いに慕い合うこと、親しい男女の仲を表すこともある。
由来
中国の漢詩・詩文で、散る花と流れる水を春の暮れの景として並べた表現に由来する。唐代(7~10世紀)にはこのような表現の用例が見られるが、特定の一作品だけを唯一の典拠とする故事成語ではない。日本では四字熟語として定着し、春の無常や男女の情愛を表す語となった。
備考
日本語では春の終わりの風情や無常、男女の親愛を表すのが一般的である。中国語では「打得落花流水」のように「惨敗する」の意でも使われるが、日本語では通常この意味では用いない。
補足
- 「落下流水」と書くのは誤り(正しくは「落花流水」)。
- 「落花有意、流水無情」と混同し、必ず片思いを表す語だとするのは不正確。
例文
- 庭園には落花流水の趣が漂い、春の終わりを静かに感じさせた。
- 長い交際を経た二人は、まさに落花流水の仲だと周囲から祝福された。
- 作者は落花流水の景を通して、栄華がやがて過ぎ去る無常を描いている。