菜羹麦飯
読み方:さいこう ばくはん
意味
野菜を入れた羹(あつもの・汁物)と麦飯という、質素で粗末な食事のこと。転じて、ぜいたくをしない質素な食生活や、そのような暮らしをいう。
由来
中国の正史『宋書』に見える語で、南朝宋代(5世紀)ごろの質素な食生活を表した表現に由来する。「菜羹」は野菜の羹、すなわち汁物・あつもの、「麦飯」は麦を混ぜた飯を指す。両者を並べ、粗末ながら質素な食事を表した。
備考
現代の日常会話よりも、文章語・格調ある表現として用いられる。「粗末」という意味合いがある一方、清貧や節制を肯定的に表す場合もある。
誤用・混同注意
- 「菜羹」を「さいかん」と読んで全体を「さいかんばくはん」とするのは一般的ではない。四字熟語としての慣用読みは「さいこうばくはん」。
例文
- 若いころは菜羹麦飯に甘んじながら、学問に励んだ。
- 祖父はぜいたくを好まず、菜羹麦飯の暮らしを守っていた。
- 長い旅のあいだは菜羹麦飯のような簡素な食事で過ごした。