菜羹豆飯
読み方:さいこう とうはん
意味
野菜で作った羹(あつもの・汁物)と豆を用いた飯という意から、質素で粗末な食事をいう。転じて、そのような食事で暮らす清貧・節制した生活を表すこともある。
由来
「菜羹」は野菜を入れた羹(とろみのある汁物・あつもの)、「豆飯」は豆を用いた飯を指す。これらを並べ、ぜいたくではない粗末な食事を表した漢語である。中国の古い漢文・文語に由来する語とされるが、四字熟語としての成立時期や特定の典拠は明確ではない。
備考
現代の日常会話では「粗食」「質素な食事」のほうが一般的。単なる貧しい食事だけでなく、節制や清貧を肯定的に表す場合もある。
誤用・混同注意
- 「菜羮豆飯」と書くのは一般的な表記ではない。標準的には「菜羹豆飯」と書く。
- 「羹」を「きょう」と読んで「さいきょうとうはん」とするのは誤り。通常は「さいこうとうはん」と読む。
- 現代の豆ご飯だけを指す語と限定して解釈せず、全体で「粗末な食事」の意として用いる。
例文
- 学費を捻出するため、彼は菜羹豆飯の生活を続けた。
- 祖父は菜羹豆飯をいとわず、つつましく家族を支えた。
- 菜羹豆飯であっても、家族そろって食べる夕食には温かさがあった。
分類
類義語
対義語
- 豪華な食事
- 美食佳肴
- 山海の珍味