一汁一菜
読み方:いちじゅう いっさい
意味
ご飯に、汁物を一品と菜(おかず)を一品だけ添える、簡素な食事の形式。また、そのように必要以上に品数を増やさない、質素で基本的な食生活をいう。通常、ご飯は「汁」や「菜」の数には含めない。
由来
日本の伝統的な食事の膳立てを表す語である。中世、特に室町時代(14~16世紀)以降に発達した本膳料理では、汁や菜の数によって献立の格式を示した。「一汁一菜」はその最も簡素な形式を指し、日常の食事や質素な食生活を表す言葉として定着した。特定の一書を典拠とする故事成語ではない。
備考
「菜」は副菜・おかずを指す。ご飯は数に入れず、一般には「主食+汁物一品+おかず一品」の意味で用いる。近年は、無理なく自炊を続ける食事法としても注目される。
誤用・混同注意
- 「一汁一菜」を、ご飯を含めて合計二品の食事だと誤解しない。通常、ご飯は別に想定される。
- 「一汁一才」は誤り。正しくは「一汁一菜」。
例文
- 忙しい平日の夕食は、ご飯とみそ汁、焼き魚の一汁一菜で十分だ。
- 健康のために、一汁一菜を基本とした食生活を続けている。
- 来客用の料理は品数を増やしたが、普段は一汁一菜の質素な献立にしている。
分類
類義語
- 粗食
- 質素な食事
- 一汁一飯
対義語
- 一汁三菜
- 豪華絢爛