草行露宿
読み方:そうこう ろしゅく
意味
草むらを踏み分けて進み、露にぬれる野外で寝泊まりすること。転じて、旅や行軍において苦労しながら移動を続けること、またそのような非常に苦しい旅のありさまをいう。
由来
中国の正史『晋書』に見える表現に基づく故事成語である。『晋書』は唐の貞観22年(648年)ごろに編纂された。晋代(3~5世紀)の戦乱・行軍の苦しさを述べる文脈で、「草行(草むらを分けて行く)」と「露宿(露の下で野宿する)」を並べて、困難な移動生活を表した。
備考
主に古い戦記・歴史叙述や、苦難に満ちた旅を比喩的に述べる硬い文章で用いる。「露宿」は屋外で野宿する意であり、単なる旅行やキャンプを指す語ではない。
誤用・混同注意
- 「草行」を「草を食べながら進むこと」と解するのは誤りで、草むらを分けて進む意である。
- 「露宿」は露をしのぐ宿ではなく、露の下で野宿することをいう。
例文
- 遠征隊は補給を絶たれ、山中で草行露宿の日々を強いられた。
- かつての巡礼者は、険しい山道を草行露宿しながら霊場を目指した。
- その記録には、兵士たちが草行露宿の末にようやく目的地へ着いたと記されている。