櫛風沐雨
読み方:しっぷう もくう
意味
風を櫛(くし)の代わりにして髪をとかし、雨で髪や体を洗うほど、屋外で苦労すること。転じて、目的の達成や事業のために、風雨にさらされながら非常な苦労を重ねて奔走することをいう。
由来
中国・戦国時代(紀元前4~3世紀頃)に成立したとされる『荘子』の「天下篇」に由来する。治水に尽力した夏の禹について、「沐甚雨、櫛疾風(甚だしい雨に髪を洗い、激しい風で髪をとかす)」と述べた故事から生じた。日本では語順を整えた「櫛風沐雨」が四字熟語として定着した。
備考
主に文章語として用いられ、事業・研究・開拓・救援などのために屋外で困苦する様子を表す。「単に忙しい」という意味ではなく、風雨に耐えるほどの労苦を含む。
別表記
- 沐雨櫛風
例文
- 創業者は櫛風沐雨の苦労を重ね、地方の小さな工場を全国企業へと育て上げた。
- 災害現場で活動する隊員たちは、櫛風沐雨の状況でも住民の救助を続けた。
- 彼は若い頃、櫛風沐雨して各地を巡り、民俗資料を収集した。