至善至美
読み方:しぜん しび
意味
この上なく善良であり、この上なく美しいこと。また、道徳性・内容のよさと、姿や表現の美しさの両方が最高の状態に達していることをいう。人の人格、理想、芸術作品などを最大級にほめる際に用いる。
由来
「至善」(この上なく善いこと)と「至美」(この上なく美しいこと)を並べた漢語的な表現である。「至善」は中国古典『礼記』の「大学」篇にある「止於至善」でよく知られるが、「至善至美」という四字熟語そのものの成立時期や、直接の特定典拠は明確ではない。日本では漢文調の雅な褒め言葉として用いられる。
備考
日常会話ではやや硬く、文章語・賞賛表現として用いられる。「尽善尽美」と意味が近いが、「至善至美」は善と美が最高であることを強調する表現である。
誤用・混同注意
- 「尽善尽美(じんぜんじんび)」と混同して「尽善至美」と書かない。
- 「しぜんしみ」と読まない。標準的な読みは「しぜんしび」。
例文
- その舞台は演技、音楽、衣装が見事に調和した、まさに至善至美の芸術だった。
- 彼女は能力だけでなく人柄にも優れ、至善至美の人物として皆に敬愛されている。
- 設計者は機能性と造形美を両立させた至善至美の建築を目指した。
分類
類義語
対義語
- 醜悪至極
- 悪逆無道