悪逆無道
読み方:あくぎゃく むどう
意味
人として守るべき道徳や道理にまったく背き、きわめてひどい悪事を行うこと。また、そのように残酷で道理のないさま。「悪逆」は人の道に反する極悪な行為、「無道」は道理や人道がないことをいう。
由来
「悪逆」と「無道」という、ともに人道・道理に背くことを表す漢語を重ねた表現である。「悪逆」には、父母を殺すなど仏教で重罪とされる「五逆」の罪を連想させる用法もある。「無道」は中国古典以来用いられてきた語である。ただし、「悪逆無道」という四字の形そのものについて、成立年代や特定の典拠は明確ではない。
備考
強い非難を込める語で、歴史物・時代劇・犯罪を厳しく批判する文脈で用いられやすい。日常的な軽い失敗や単なる無礼に使うと大げさになる。「悪逆非道」は別の四字熟語。
補足
- 「悪逆非道」は意味の近い別の四字熟語であり、「悪逆無道」の表記ゆれではない。
- 「無道」を「無導」と書かない。
例文
- 罪のない人々を苦しめるその支配者は、まさに悪逆無道だと非難された。
- 物語の悪逆無道な領主は、最後には民衆の反乱によって倒された。
- 弱い者を欺き、財産まで奪うとは、悪逆無道というほかない。