勧善懲悪
読み方:かんぜん ちょうあく
意味
善い行いをする者を励まし、悪い行いをする者を戒め、罰すること。善悪を明確に示して正しい行いを促す考え方をいう。特に、善人が報われ悪人が滅びるような、物語・芝居の分かりやすい筋立てを表す際にも使う。
由来
中国の古典『春秋左氏伝』成公十四年にある「懲悪而勧善(悪を懲らしめ、善を勧める)」に基づく。『春秋左氏伝』は春秋時代を扱い、戦国時代ごろ(紀元前4世紀ごろ)に成立したとされる。日本では江戸時代に、読本・歌舞伎などの作品理念として「勧善懲悪」が広く用いられた。
備考
江戸時代の小説や歌舞伎で好まれた主題。現在は、善人・悪人を単純に二分する物語の型を指し、やや批判的に用いることもある。
別表記
- 勸善懲惡
例文
- この時代劇は、悪代官が最後に裁かれる勧善懲悪の物語だ。
- 子ども向けの作品では、勧善懲悪の構図が分かりやすく描かれている。
- 現実の社会問題を、単純な勧善懲悪だけで捉えることはできない。
分類
類義語
- 賞善罰悪
- 褒善貶悪
- 勧善戒悪
対義語
- 善悪不分
- 賞罰不明