自浄其意
読み方:じじょう ごい
意味
自らの心・意識にある煩悩や悪い思いを清めること。悪事を避けて善行をするだけでなく、欲・怒り・迷いなどの内面を整えることが、仏の教えの要であるという意味を表す。
由来
仏典『法句経』に見える「七仏通戒偈」の一節に由来する。「諸悪莫作、衆善奉行、自浄其意、是諸仏教」という四句のうち第三句である。パーリ語仏典『ダンマパダ』第183偈に相当する早期仏教の偈頌を漢訳した表現で、原典は紀元前3世紀ごろから紀元後1世紀ごろにかけて編纂されたとされる。漢訳『法句経』は三国時代の3世紀ごろに伝わった。
備考
「七仏通戒偈」の一部として知られる仏教語で、日常会話よりも説法、仏教解説、精神修養の文脈で用いられる。周囲を浄化する意味ではなく、自身の内面を清めることをいう。
別表記
- 自淨其意
誤用・混同注意
- 「自浄其心」とするのは原句としての定型ではない。定型は「自浄其意」。
- 社会や組織を浄化する意味ではなく、自分自身の心・意識を清める教えである。
例文
- 仏教の基本的な教えである「諸悪莫作、衆善奉行、自浄其意」を、毎朝の読経で唱えている。
- 日々の瞑想を、自浄其意を実践し、怒りや執着を見つめ直す時間としている。
- 他人の欠点を責める前に、自浄其意の精神で自分の心を省みるべきだ。
分類
類義語
対義語
- 煩悩具足
- 貪瞋痴