自欺欺人
読み方:じぎ ぎじん
意味
自分で自分をごまかし、さらに他人までだますこと。自分の誤りや不都合な事実を認めず、もっともらしい理屈などで正当化し、周囲にもそれを信じ込ませようとする態度をいう。
由来
中国・南宋の朱熹(1130~1200)の語録を弟子たちが編集した『朱子語類』に見える語とされる。「人を欺くことも結局は自分を欺くことであり、それはいっそう甚だしい自欺である」という趣旨から、自分と他人の双方をだますことを表すようになった。
備考
主に批判的な文脈で用いる硬い表現。「自分をだますだけ」の意味に限定せず、他人もだます点が重要である。日常会話より評論・文章語で用いられやすい。
誤用・混同注意
- 「自己欺瞞」と同じく自分だけをだます意味だと誤解しない。自欺欺人には「他人をだます」意味も含まれる。
- 「自欺欺民」などと書き換えるのは、原則として定着した四字熟語の表記ではない。
例文
- 都合の悪いデータを隠して成功を語るのは、自欺欺人にほかならない。
- 問題の原因を認めず、その場しのぎの説明を繰り返す態度は自欺欺人だ。
- うわべだけの改革案で国民を納得させようとするのは、自欺欺人との批判を受けた。
分類
類義語
- 自己欺瞞
- 欺瞞
- 自欺瞞人
対義語
- 誠心誠意
- 正直無私