自在無碍
読み方:じざい むげ
意味
何ものにも妨げられず、思うままに自由に行動したり、考えたりできること。また、そのようにのびのびとしていて、こだわりや障害のないさま。もとは仏教で、悟りを得た者の自由で妨げのない境地をいう。
由来
仏教語の「自在」と「無碍(無礙)」を重ねた語である。「自在」は思いのままであること、「無碍」は障害や執着がなく妨げられないことを表す。中国で漢訳された仏典、特に華厳経系の思想・用語と関わりが深く、日本にも仏教の伝来とともに伝わったとされる。華厳経の漢訳はおおむね5世紀初頭以降に行われたが、この四字の定着時期は特定できない。
備考
人の行動・発想・芸術表現などを、肯定的に評する際によく用いる。「無碍」は「むげ」と読む。「自由奔放」に近いが、仏教的には執着や障害を離れた境地という含みがある。
別表記
- 自在無礙
誤用・混同注意
- 「自在無害」と書くのは誤り。正しくは「自在無碍」である。
- 単なる身勝手・無責任な振る舞いを肯定する語ではなく、妨げや執着のない自由さを表す。
例文
- 彼は既成の形式に縛られず、自在無碍に発想を広げて新しい企画を生み出した。
- 子どもたちは広い原っぱを自在無碍に走り回っていた。
- その画家の作品には、技法や流行にとらわれない自在無碍な表現がある。
分類
類義語
対義語
- 不自由
- 束縛
- 窮屈