臨終来迎
読み方:りんじゅう らいごう
意味
人が死を迎える際に、阿弥陀如来が観音・勢至などの聖衆を伴って現れ、極楽浄土へ迎え導くこと。浄土教における救済の姿をいう。転じて、死に際に安らかな救いを得るというイメージで用いられることもある。
由来
浄土教の経典に説かれる阿弥陀如来の救済思想に基づく語である。『阿弥陀経』には、念仏者が命を終える時、阿弥陀仏と諸聖衆がその前に現れ、極楽へ往生させる趣旨が説かれる。中国で4~5世紀ごろに漢訳された浄土経典の思想が日本へ伝わり、平安時代以降、来迎図や往生信仰とともに「臨終来迎」の観念が広まった。
備考
主に浄土宗・浄土真宗などの浄土教に関わる仏教語。美術では、阿弥陀如来と菩薩たちが雲に乗って死者を迎える「来迎図」として表現される。日常会話で使う語ではない。
別表記
- 臨終來迎
補足
- 「来迎」を「らいこう」と読まない。標準的な読みは「らいごう」。
- 「臨終来向」は誤り。正しくは「臨終来迎」。
例文
- 平安時代の来迎図には、阿弥陀如来が臨終来迎する場面が華やかに描かれている。
- 祖母は、臨終来迎を願って日々念仏を唱えていたと伝えられる。
- この物語では、主人公が臨終来迎を信じ、穏やかに最期を迎える。
分類
類義語
- 来迎
- 極楽往生
- 阿弥陀来迎