老少不定
読み方:ろうしょう ふじょう
意味
人の死や寿命は、老人か若者かという年齢によって決まるものではなく、いつ誰に訪れるか分からないということ。老人より先に若者が亡くなることもあり、人の命の無常をいう。
由来
仏教の無常観を表す語。浄土真宗の僧・蓮如(1415~1499)の書簡集『御文(御文章)』に収められた「白骨の御文」に、「人間のはかなき事は老少不定のさかいなれば」と見える。室町時代、15世紀後半に広まった表現である。
備考
主に仏教・浄土真宗の文脈や法話で用いられる。「老少」は老人と若者、「不定」は定まらない意。単に年齢が不明という意味ではなく、死が年齢を問わず訪れる無常をいう。
補足
- 「不定」を一般的な読みの「ふてい」と読まず、この語では通常「ふじょう」と読む。
- 「老若不定」と混同されることがあるが、成句として定着している形は通常「老少不定」である。
例文
- 老少不定という言葉に触れ、会えるうちに家族へ感謝を伝えようと思った。
- 事故や病は年齢を選ばない。老少不定であることを忘れず、日々を大切にしたい。
- 法話では、老少不定の世に生きる私たちは命の尊さを深く考えるべきだと説かれた。