翻雲覆雨
読み方:ほんうん ふくう
意味
人の態度・人間関係・世の中の情勢などが、手のひらを返すようにめまぐるしく変わること。また、権勢や策略によって相手を翻弄し、状況を変転させること。多くは軽薄さや不誠実さを非難する意味で用いる。
由来
中国・唐代8世紀の詩人、杜甫(712〜770)の詩「貧交行」にある「翻手作雲、覆手為雨(手を翻せば雲となり、手を覆せば雨となる)」に由来する。人が手のひらを返すように態度を変える世態人情を、雲や雨が急変する様子にたとえた表現である。
備考
日常会話では比較的まれな文章語であり、変節や策謀を批判的に評する際に用いる。天候そのものを表す語ではない。「翻雲覆雨の策」「翻雲覆雨の人物」などの形で使われる。
補足
- 「翻雲復雨」と「復」の字を用いるのは誤り。正しくは、覆す意の「覆」を用いて「翻雲覆雨」と書く。
例文
- 彼は有力者の動向に応じて態度を変える、翻雲覆雨の人物だ。
- 政界の翻雲覆雨によって、昨日までの合意はあっけなく覆された。
- 目先の利益のために翻雲覆雨の策を弄する交渉は、長期的な信頼を失う。