管寧割席
読み方:かんねい かっせき
意味
友人との人格・志向・行いの違いが明らかになり、交友を断つこと。特に、学問や道徳に対する態度など根本的な価値観が合わない相手と決別するたとえ。「席を割く」は、同席していた敷物を切って別れることをいう。
由来
中国後漢末の管寧と華歆の故事に基づく。二人が同じむしろに座って読書していた際、権勢ある人物の車が通ると華歆は見物に心を奪われた。管寧はむしろを刀で切り、「あなたはもはや私の友ではない」として交際を絶ったという。この話は、南朝宋の劉義慶が5世紀前半(おおむね430~440年代)に編んだ『世説新語』「徳行」に見える。
備考
単なる口論や一時的な不仲ではなく、人格・信念・学問への態度などの根本的な相違を理由に交友を断つ場面で用いる。やや硬い文章語・故事成語的な表現である。
誤用・混同注意
- 「管寧割席」は、単に席を離れることや座席を分けることではなく、交友を断つ故事を指す。
- 管仲と鮑叔牙の厚い友情をいう「管鮑之交」と混同しない。
例文
- 彼は不正を軽く考える同僚とは管寧割席の思いで、共同事業から退いた。
- 研究に向き合う姿勢があまりにも違い、二人の関係はついに管寧割席となった。
- 意見の対立だけで管寧割席にするのではなく、まず互いの考えを話し合うべきだ。
分類
類義語
- 断交絶縁
- 絶交
- 割席分坐