竜肝鳳髄
読み方:りゅうかん ほうずい
意味
竜の肝と鳳凰の骨髄という、現実には得られないほど貴重な食材を指す語。転じて、きわめて珍しく、最高にぜいたくでおいしい料理・珍味のたとえ。
由来
中国の通俗歴史小説『三国志演義』第36回に見える語。明代の14世紀後半ごろに成立した作品中で、徐庶が去ることを惜しむ劉備が、「竜肝鳳髄のような美味でも味わう気になれない」という趣旨で用いたとされる。竜と鳳凰はいずれも想像上の霊獣であり、その肝・髄を最高の珍味に見立てた表現である。
備考
日常会話ではあまり用いない雅語・文語的な表現。実在の食材を指すのではなく、最高級で入手困難な珍味を誇張していう。単に「おいしい料理」の意味で使うより、ぜいたくさや希少性を強調する場面に適する。
別表記
- 龍肝鳳髄
- 竜肝鳳髓
- 龍肝鳳髓
補足
- 「竜肝鳳髄」は実在する料理名ではなく、架空の霊獣の部位を用いた誇張表現である。
- 「鳳」を「鳳凰」として「竜肝鳳凰髄」とするのは誤り。
例文
- この店の特別会席は、竜肝鳳髄と形容したくなるほど、選び抜かれた珍味が並ぶ。
- 王侯の宴では、竜肝鳳髄を求めるかのように、ぜいたくな料理が供された。
- どれほど竜肝鳳髄の美食があっても、親しい友を失った悲しみは癒やせない。
分類
類義語
- 山海の珍味
- 美味佳肴
- 珍味
対義語
- 粗食淡飯
- 粗茶淡飯