秦鏡高懸
読み方:しんきょう こうけん
意味
秦の始皇帝が持っていたと伝えられる、真実や人の心の内まで映し出す鏡を高く掲げる意から、裁判や処置をきわめて公平・公正に行い、真相を明らかにすること。また、そのような公明正大な裁きのこと。
由来
中国の『西京雑記』に見える故事に基づく。晋代(4世紀ごろ)成立とされる同書には、秦の始皇帝が持っていた方形の鏡は人の体内や心中の邪心まで映し出した、という伝説が記される。その鏡を高く掲げれば隠し事や真偽が明らかになるというイメージから、公平な裁判・裁きのたとえとなった。
備考
主に裁判官・行政官・為政者などの、公平で明察な判断をほめる硬い表現。日常会話ではあまり用いない。「真実を映す鏡」という故事は伝説的なものである。
誤用・混同注意
- 「秦鏡高県」と書くのは誤りで、正しくは「秦鏡高懸」。
- 単に鏡を高い所に掛ける意味ではなく、公平で明察な裁きのたとえである。
例文
- 裁判長には、秦鏡高懸の精神で、先入観なく証拠を吟味していただきたい。
- 行政の判断が秦鏡高懸であれば、市民もその結論を受け入れやすい。
- 不正の疑いを晴らすには、秦鏡高懸たる第三者委員会による調査が必要だ。
分類
類義語
対義語
- 偏頗不公
- 贔屓偏頗