秉筆直書
読み方:へいひつ ちょくしょ
意味
筆を執り、事実を曲げたり隠したりせず、そのまま正直に書き記すこと。特に、歴史の記録や報道などで、権力者・有力者に遠慮せず公正に記述する態度をいう。
由来
「秉」は手に持つ・執る、「筆」は筆、「直書」はありのままにまっすぐ書く意。中国・清末の曾朴による小説『孽海花』に見える語で、20世紀初頭(およそ1905年ごろ)に用例が確認される。「筆を執って事実を正直に書く」という意味で用いられた。
備考
主に歴史記述・報道・評伝などについて用いる硬い表現。単に文章を書く意味ではなく、事実を隠さず、公正に記録するという倫理的な態度を強調する。
補足
- 「執筆直書」とは書かない。「秉筆」の「秉」は「手に持つ・執る」の意である。
例文
- 記者は権力者からの圧力に屈せず、事件の経緯を秉筆直書した。
- その伝記には、本人の功績だけでなく失策も秉筆直書されている。
- 歴史資料を編集する者には、都合の悪い事実も秉筆直書する姿勢が求められる。
分類
類義語
対義語
- 阿諛曲筆
- 隠蔽歪曲
- 粉飾歪曲