眼光紙背
読み方:がんこう しはい
意味
文章や書物を読む際に、紙面に書かれた字句だけでなく、その背後にある真意・趣旨・深い内容まで鋭く見抜くこと。「眼光紙背に徹する」の形で用い、優れた読解力や批評眼を表す。
由来
中国・南宋の詩人、陸游(1125~1210)の詩「読書」にある「眼光欲透紙背(眼光、紙背を透さんと欲す)」に基づく。読書する目の力が紙の裏まで突き抜けるほど、文章の奥義を読み取ろうとする意から、日本では「眼光紙背に徹する」の形で、深い洞察をもって読むことをいう。
備考
主に「眼光紙背に徹する」「眼光、紙背に徹す」と用いる。単に視力がよいという意味ではなく、文章・資料の表面を超えて本質を洞察する力をいう。
補足
- 単に目つきや視力が鋭いことを表す語だと誤解しない。文章・資料の奥にある真意を見抜く意味である。
- 慣用的には「眼光紙背に徹する」といい、「眼光紙背を徹する」とは通常いわない。
例文
- 彼の書評は眼光紙背に徹しており、著者自身も意識していなかった主題まで鮮やかに指摘している。
- 古典を学ぶには、注釈をなぞるだけでなく、眼光紙背に徹して原文の意図を考える姿勢が必要だ。
- その研究者は史料を眼光紙背に徹して読み、通説を覆す新たな解釈を提示した。
分類
類義語
- 明察秋毫
- 慧眼独具
- 洞察力
- 看破