直言不諱
読み方:ちょくげん ふき
意味
自分の考えや意見を、相手や状況に遠慮して隠したり言い換えたりせず、率直に述べること。「諱」は忌みはばかって隠すことをいい、「不諱」はそれをしない意である。特に、目上の人や権力者に対してもはっきり意見を言う場合に用いる。
由来
中国の正史「晋書」劉隗伝に見える語。東晋初期(4世紀前半)の臣下・劉隗が、皇帝に政治上の意見を上申する際、死を覚悟して「直言不諱」、すなわち包み隠さず率直に述べる旨を記したことに由来する。「晋書」自体は唐代の648年ごろに編纂された。
備考
主に文章語・改まった表現として用いる。単に失礼な物言いをすることではなく、誠意をもって率直に意見を述べることを指す。「不諱」は「ふい」ではなく「ふき」と読む。
補足
- 「不諱」を「ふい」と読むのは誤り。正しくは「ふき」。
- 遠慮なく失礼な発言をするという意味に限定して理解するのは不正確。誠実に率直な意見を述べる意である。
例文
- 会議では問題点を直言不諱に述べ、具体的な改善策も提案した。
- 彼は上司に対しても直言不諱の態度を貫くため、ときに厳しい意見を述べる。
- 真の友人なら、耳の痛いことでも直言不諱に伝えてくれるだろう。
分類
類義語
- 直言極諫
- 歯に衣着せぬ
- 忌憚なく言う
- 率直に言う
対義語
- 阿諛追従
- 口を濁す
- 諱莫如深