直搗黄竜
読み方:じきとう こうりょう
意味
敵の本拠地・中枢を目がけて、まっすぐに攻め込むこと。転じて、回り道をせず、相手の最も重要な部分や問題の核心に直接迫ることをいう。
由来
中国・南宋の武将、岳飛(1103~1142)の故事に基づく。紹興10年(1140)ごろ、金を討つ岳飛が「黄竜府を直接攻め、諸君と祝杯を挙げよう」と語ったとされる言葉が、元代に編纂された『宋史』の「岳飛伝」に見える。「黄竜」は金の重要拠点であった黄竜府を指す。
備考
「黄竜」は竜そのものではなく、中国の地名「黄竜府」を指す。軍事的な直接攻撃を表す語だが、現在はビジネスや議論で核心を直接突く比喩にも用いる。
別表記
- 直搗黄龍
誤用・混同注意
- 「黄竜」を竜の色を表す語と解するのは不正確で、故事では金の拠点である黄竜府を指す。
- 「直搗」は「直接搗く」の意であり、「直倒黄竜」などと書くのは誤り。
例文
- 主力部隊は周辺の城を攻めず、敵の司令部へ直搗黄竜を試みた。
- 新興企業は最大手の主力市場に直搗黄竜の戦略で参入した。
- 議論が枝葉にそれているので、問題の核心へ直搗黄竜で切り込もう。
分類
類義語
- 長駆直入
- 単刀直入