監守自盗
読み方:かんしゅ じとう
意味
金銭・物品などを監督したり保管したりする責任を負う者が、その立場を利用して自ら盗み取ること。転じて、管理者や担当者が権限を悪用して公金・組織の財産などを不正に私物化することをいう。
由来
中国で、財物を監督・保管する者が自ら盗む行為を指した語。「監守」は見張り・管理をする者、「自盗」は自ら盗むことを意味する。明代の馮夢龍による白話小説『醒世恒言』巻三十五(1627年刊)に用例が見られ、成句として定着したとされる。
備考
主に公金横領や管理者による内部不正を非難する場面で用いる、強い批判的な語。「監守自盜」は「盗」の旧字体を用いた異表記。
別表記
- 監守自盜
誤用・混同注意
- 単に監視中に盗難被害に遭う意味ではない。監督・保管する立場の者自身が盗むことをいう。
例文
- 倉庫の管理責任者が在庫を持ち出して転売した事件は、まさに監守自盗だ。
- 会計担当者による公金の私的流用は、監守自盗に当たるとして厳しく批判された。
- 権限を預かる者は、監守自盗を疑われないよう、記録の公開と定期的な監査を徹底すべきだ。
分類
類義語
- 業務上横領
- 背任行為
- 職権乱用
- 内部不正