盛筵必散
読み方:せいえん ひっさん
意味
どれほど盛大で楽しい宴会・集まりであっても、いつかは必ず終わり、参加者は別れるということ。転じて、人の世の繁栄、栄華、楽しい時間などは永遠には続かず、やがて衰えや別れを迎えるという無常をいう。
由来
「盛筵」は盛大な宴席、「必散」は必ず散ることを表す。中国語・漢文調の無常観を示す成句として伝わり、日本でも四字熟語として用いられてきた。「会者定離」「盛者必衰」と近い考え方を表す。ただし、この四字の形そのものについて、初出となる特定の古典・作者や正確な成立年代は確定しにくく、不詳である。
備考
送別、閉会、事業や栄華の終わりなどを、無常や惜別の感情を込めて述べる硬い文語的表現。日常的な宴会の終了を知らせるだけの場面には大げさになりやすい。「盛宴必散」とも書く。
別表記
- 盛宴必散
補足
- 「必散」を『必ず宴会を散らす』という他動的な意味に解するのは誤り。宴席・集まりが必ず終わり、参加者が散るという意味である。
例文
- 閉会のあいさつで代表は、「盛筵必散とはいえ、この縁を今後の活動につなげたい」と語った。
- 十年続いた催しも今年で幕を閉じる。盛筵必散の理とはいえ、参加者の名残は尽きなかった。
- 栄華を誇った一族の没落を知り、彼は盛筵必散という言葉を思い浮かべた。