百折千磨
読み方:ひゃくせつ せんま
意味
何度も挫折や苦難を経験し、そのたびに鍛えられ磨かれていくこと。「百折」は幾度もくじけること、「千磨」は幾度も磨かれ、試練を受けることを表す。苦労の多い過程を経て、人や技量が成長・練達するという意味で用いる。
由来
清代・19世紀の中国の章回小説、文康の『児女英雄伝』に見られる語とされる。「百折」は数多くの挫折・屈折、「千磨」は数多く磨かれること、転じて数多くの苦難を受けることをいう。これらを重ね、度重なる試練を経て鍛えられるさまを表した。
備考
古風で硬い書き言葉であり、人物の苦労の多い経歴や、試練を経て鍛えられる過程に用いる。「百戦錬磨」は多くの実戦経験による熟達を強調する語で、苦難そのものに重点を置く本語とはやや異なる。
誤用・混同注意
- 「百戦錬磨」と混同しない。百折千磨は、主に挫折や苦難を重ねて鍛えられる過程を表す。
- 「百折千魔」は誤記。正しくは「百折千磨」。
例文
- 彼は事業の失敗と再起を繰り返す百折千磨の末、会社を軌道に乗せた。
- 百折千磨を経て得た技術だからこそ、彼女の仕事には深い説得力がある。
- 若い研究者たちは、百折千磨の経験を将来の糧にしていった。