千辛万苦
読み方:せんしん ばんく
意味
数え切れないほど多くの、つらく苦しい目に遭うこと。また、そのような非常に大きな苦労を重ねること。「千」や「万」は数の多さを強調した表現で、苦難がきわめて多いことをいう。
由来
中国で用いられてきた「千辛万苦」という成語に由来する。「辛」と「苦」はともに苦しさ・つらさを表し、「千」「万」は数え切れないほど多いことを強調する。特定の一つの故事に基づく語ではなく、成立した正確な年代や初出文献は明確ではない。日本でも漢語として定着した。
備考
「千辛万苦の末」「千辛万苦を重ねる」の形でよく用いる。単なる忙しさではなく、長期にわたる深刻で大きな苦労を表す、やや硬い表現である。
別表記
- 千辛萬苦
補足
- 「千心万苦」は誤り。正しくは「千辛万苦」。
- 「千辛万苦」は、苦労の多さを表す語であり、単に「苦労が千回・万回あった」という文字どおりの数を示すものではない。
例文
- 新薬の開発には、研究者たちの千辛万苦があった。
- 彼は千辛万苦の末、ようやく念願の店を開いた。
- 移住者たちは千辛万苦を重ねながら、新しい土地で生活の基盤を築いた。
分類
類義語
対義語
- 平穏無事
- 安楽
- 一帆風順