百代過客
読み方
ひゃくだい の かかく
意味
長い年月、すなわち時の流れを、多くの世代を通り過ぎていく旅人にたとえた語。時間が絶えず過ぎ去り、人の生がはかないことを表す。歳月の速さや人生の無常を感慨深くいう際に用いる。
由来
中国・唐代の詩人李白(701~762)の散文「春夜宴桃李園序」にある「光陰者百代之過客(光陰は百代の過客なり)」に基づく。ここで「百代」は多くの世代・非常に長い年月、「過客」は通り過ぎる旅人をいう。作品の制作年は不詳だが、8世紀前半ごろの文章とされる。
分類・構成
備考
日常会話ではまれで、文章語・詩的表現として用いることが多い。原典に近い「光陰は百代の過客」という形で引用される。「万物の逆旅」と対にして、人生と時間のはかなさを表す。
誤用・混同注意
- 「過客」を「かきゃく」と読むのは誤りで、正しくは「かかく」と読む。
- 「百代」を厳密に百世代・百年間の意味と限定するのは不正確で、多くの世代や長い年月を表す。
例文
- 「百代過客」という語に触れ、私は過ぎ去る時間の速さをあらためて意識した。
- 展覧会の解説は、古い写真を前にした人々に百代過客の感慨を抱かせる内容だった。
- 記念式典のあいさつで会長は、「百代過客の世だからこそ、今できる仕事を丁寧に残したい」と語った。