異体同心
読み方:いたい どうしん
意味
人々の身体・立場・個性はそれぞれ異なっていても、心や目的を一つにして協力すること。「異体」は別々の人間であること、「同心」は志や気持ちが同じであることを表す。組織や仲間が共通の目標に向けて結束する場面で用いる。
由来
日蓮が文永10年(1273年)ごろに著したとされる書状「異体同心事」に、「異体同心なれば万事を成じ、同体異心なれば諸事叶うべからず」とあることに基づく。身体や立場が異なる者同士でも心を合わせれば事を成し遂げられるが、同じ集団にいても心がばらばらなら何事も実現できない、という教えから生まれた語である。
備考
日蓮仏教に由来する語で、信仰上の結束を説く文脈でも用いられる。現代では宗教色を薄め、組織・地域・スポーツチームなどが目的を共有して団結する意で使われる。
別表記
- 異體同心
補足
- 「異体」を「異常な身体」の意味と解するのは誤りで、「身体や立場が異なる人々」の意である。
- 「一体同心」と混同されることがあるが、原則として四字熟語は「異体同心」とする。
例文
- 部署ごとの役割は異なるが、異体同心で新製品の開発に取り組んだ。
- 地域の住民が異体同心となって復興活動を続けている。
- 多様な意見を尊重しつつ異体同心の精神で協力することが、チームの力になる。