生公説法
読み方:しょうこう せっぽう
意味
人の心を強く動かし、聞く者を納得・感服させるほど、すぐれた説法や説明をすること。また、そのように巧みで説得力のある話をいう。現代では仏教上の説法に限らず、講演や解説などにもたとえて用いる。
由来
中国・東晋の僧である竺道生(じくどうしょう、355年頃~434年)の敬称「生公」に由来する。竺道生が5世紀初頭、虎丘山で石を聴衆として仏法を説き、「一闡提にも仏性がある」と問うと、石までうなずいたという伝説から生じた。「生公説法、頑石点頭」を略した語で、この故事は南宋期(13世紀)の仏教伝記『蓮社高賢伝』などに伝わる。伝説自体の正確な成立時期は不詳。
備考
「生公」は僧・竺道生の敬称であり、「生きた公」という意味ではない。多くは「生公説法、頑石点頭」の故事を踏まえて用いる。宗教以外の巧みで説得力ある説明にも使える。
別表記
- 生公說法
補足
- 「生公」を「せいこう」と読むのは誤りで、通常は「しょうこう」と読む。
- 「生公説教」とするのは誤りで、正しくは「生公説法」。
例文
- 住職の法話は生公説法というべき見事さで、参列者は皆、深くうなずいていた。
- 講師は複雑な制度を身近な例で説明し、生公説法のように受講者を納得させた。
- 反対していた委員たちも、彼女の根拠の整った説明という生公説法に接して考えを改めた。