弁才無碍
読み方:べんざい むげ
意味
話し方や弁舌が非常にすぐれ、少しも滞ったり妨げられたりせず、自在によどみなく話せること。「弁才」は巧みな話術・弁舌、「無碍」は妨げがないことをいう。
由来
インドに起源をもつ大乗仏教経典『華厳経』の漢訳に見られる仏教語である。『華厳経』は中国で5世紀から7世紀頃に漢訳され、仏・菩薩が説法を自在に行う、妨げのないすぐれた弁舌を表した。のちに一般にも、話術が巧みでよどみないことをいう四字熟語として用いられるようになった。
備考
主に人の話術・弁舌をほめる語。単に「よくしゃべる」という意味ではなく、内容を自在に、よどみなく説き明かす力量をいう。「無碍」は「無害」ではない。
別表記
- 弁才無礙
誤用・混同注意
- 「無碍」を「無害」と書くのは誤り。
- 「弁才」を金銭・財宝の意味と誤解して「弁財」とするのは、通常の表記としては不適切。
例文
- 彼女は弁才無碍で、難しい制度についても聞き手に分かりやすく説明した。
- 討論会では、弁才無碍な司会者が参加者の意見を巧みに引き出した。
- 彼は弁才無碍だが、相手の話を最後まで聞く姿勢も忘れない。
分類
類義語
- 能弁巧舌
- 立て板に水
- 弁舌爽やか
対義語
- 朴訥寡言
- 口訥